手間と時間をかけてつくりだす CRAFTSMAN SHIP

五感すべてを研ぎ澄まし、
素材と向き合い続ける。

素材の品種ごとに一定の長さで巻き取られた糸の束――。これを「かせ」と言います。「かせ染め」は、コーン巻きの糸をほぐし、かせの状態になった糸束を作るところから始まります。

染料の調合は、0.01グラム単位。求められる色を作り出す作業は、長年の経験がものを言う職人の世界であり、そこには卓越した技術が存在します。

開放感のある工場に鎮座する、染色機、脱水機、乾燥機。これら染色工程を支える専用機も、その随所に人の手が介在します。かせを一つずつ丁寧に染色釜に入れる人、要望のあった色を充実に再現する人、脱水する人、乾燥し糸を整える人。それぞれのパートを担う人たちの誰もが、確かな技術とプライドを持って働いています。

その日の気温や天候によって、色の出方は変わります。綿やウールなどの天然素材は、糸自体の品質にもバラツキが生まれます。それを感じ取るのは、人の眼や手です。五感を研ぎ澄まし、素材と向き合い続ける。職人たちにとって毎日がチャレンジであり、クリエイティブな時間なのです。

出荷までの流れ

STEP01 コーン → STEP02 綛あげ → STEP03 調色 → STEP04 染色 → STEP05 乾燥 → STEP06 コーンアップ → STEP07 出荷